【当院の症例報告】外傷の湿潤治療

外傷でお困りのことはありませんか?
・傷がなかなか治らない
・治療の際いつも痛そうでかわいそう
など

確かに治りにくい傷、場所というのは存在します。
しかし、飼い主様の御協力、痛くない続けられる治療。
これに湿潤療法があわされば多くの外傷の治癒が期待できます。
(腫瘍や免疫疾患、基礎疾患による外傷は、まずそれらの治療が優先されます。)

アシル動物病院では外傷治療において「湿潤療法」を積極的に活用しています。
湿潤治療とは、傷を乾燥させず湿った状態にすることです!!
関連記事 ⇒ 湿潤治療では何を用いるか

グロテスクな画像が苦手な方は避けて下さいね。
【猫:10歳くらい? 雄 ミックス
ケンカによる外傷、治らない、拡大している、重度化膿】
マーチ

だいたい傷が手のひらぐらいのサイズ、周囲の皮膚も壊死、化膿も重度でした。
正直この写真では何がなんだかわかりませんね。。。それぐらい酷い。。。

【治療:傷の洗浄(消毒はしません!ぬるま湯のみ!)、抗生物質(今回は化膿があるため特別)
傷を乾かさないようにする包帯、毎日の交換】
⇒1か月で…
マーチ2
あと少し!ですがここまでくると1週間あれば十分です。
傷も親指ぐらいですね。

通常なら2か月以上は要する、この外傷を1ヶ月半たらずで治療できました!
文章にするとわずかですが、湿潤治療にも何個かポイントがあります。
ただ闇雲に湿らせればというわけではありません。

動物の傷でお困りの方はぜひ一度ご相談下さい。

高田