知っていますか

皆さんは知っていますか?
香川県の直面する、捨て犬・捨て猫の問題を。
先日の新聞で県内の殺処分率の悲惨な数字を目にしました。
殺処分率は全国でも常にワースト5に必ず入る、常連なのです。
迷い犬
(注;写真はイメージです)

スタッフもこの問題に真摯に取り組むべく、
昨日の昼休みに「殺処分所(場所・名前は公表できません)」の見学をさせて頂きました。
ご存知でしょうか。そこで働く職員の方も獣医なのです。
動物を救おうと思い、同じ志をもった人間なのです。
殺処分を減らすため、大変温かい心をお持ちになった方でした。
他県からの転勤とのことでしたが、香川の現状に驚きと嘆きをもっておられました。

熱心に保護・譲渡活動を行っている方はたくさんおられます。
しかし、我々一人一人が「毎日のように名ばかりの安楽死(悲しくて詳細はここでは書けません)」が行われている事実を知る必要があるのです。一人一人の自覚がなければ決して変わっていきません。

よく「牛や豚を殺すことは同じじゃないか」と思われる方もおられるようですが、犬猫その他ペットに関して言えば原因が我々の無責任さから生じていることが問題なのです。野良犬、野良猫のほとんどが人が飼うことを放棄し、それらが自然に繁殖し増えた結果から始まっているのです。

「飼えなくなった、思ってたのと違う、うるさい」いろんな事情があるのは、仕事柄理解しているつもりです。確かにやむを得ない場合もあると思います。ただ飼い主となった以上は、どうゆう末路であれしっかり責任を果たしてください。保健所に持ち込むのはかわいそうだから、自然に返す。一見すると理にかなってますが、もともと自然界にいなかった動物を自然に放つのは、思いやりではなく虐待です。
少し過激な発言になりましたが、殺処分が一頭でも減っていけば我々の仕事も意味があるのかと思います。

もし可能であれば、新しい子をお家に迎える時。「譲渡」というシステムがあるということを思い出してください。香川県にもちゃんと存在しています。

動物病院が多くの飼い主さまに、この事実を知って頂くように情報発信源となるように
アシル動物病院も努力して参ります。

高田