光線温熱療法(PHT)について説明します!
まずは大きく分けて2つの使い方が出来ます!
Ⅰ.ガン治療に対しての無麻酔でできる治療として
Ⅱ.痛みの管理、傷の管理に
今回は「ガン治療に対しての無麻酔でできる治療として」のお話をします。
近年の研究では犬の約50%、猫の約35%が「ガン」でなくなるといいます。
しかも共に死因の第一位を占めています。
皆様は、ガン治療に対しどんなイメージをお持ちでしょうか?
従来の「外科的療法・化学療法・放射線療法」は三大治療と呼ばれます。
しかし、放射線治療は利用できる施設が限られており、
外科切除と化学療法しか選択肢が無いことも多いのが現実ではないでしょうか?
また、外科治療がベストな選択であっても、麻酔をかけるには年齢がリスクになる、
ガンの場所が悪く取りきれないなどといったこともあります。
抗がん剤治療では副作用の問題など、ガン治療といえば動物の体に負担がかかるものがほとんどでした。
しかし近年、「第四の治療法」として光線温熱療法(PHT)が注目されています。
光線温熱療法(PHT)は、温熱療法と光線力学的療法を組み合わせた方法で
一般開業医院において特別な施設や技術を必要としない治療方法を目指し開発されました。
ガン細胞に特異的に反応する薬液を使用し、そこに光を照射することで活性酸素により
ガン細胞を直接的に壊死させる「光線力学療法」と、ガン細胞を熱により退縮させる「温熱療法」の
ダブルの効果を用いた治療方法です。
この治療がすごいのは、基本的に無麻酔で行なえることです。
ただし、すべてのガンに適応されるわけではありません。
当院でも実施可能となりましたので、詳しいことはお気軽にお問い合わせください。
また、当HPでも説明させて頂きます。
光線温熱療法(PHT)の特徴
・ 他の治療法に比べてほとんど副作用がない
・ 他の治療と併用することが可能
実施方法(1回につき)
① 腫瘍組織にICG(光感光剤)を静脈内・局所に注入
② 光を部位に照射(20分間)