手荒れには?

3月にしては朝晩の冷え込みがつらい日が続きますがいかがお過ごしでしょうか。

寒い時期、水仕事等で手の荒れる方も多いと思います。
そのような時ハンドクリームを使ってませんか?

クリーム・・・塗るとすべすべして、いかにも効いたように感じますよね?
でもクリームの正体とは何なのでしょうか。
一部例外はありますが、多くが「界面活性剤」といいセッケン同じ成分を含んでいます。
なので、塗りこむことでセッケンで手を洗うように、ツルツルスベスベに感じるのです。

界面活性剤は、お肌の角質層を壊し、真皮層(皮膚の奥)から水分を引っ張ってきます。
つまり皮膚の奥の部分は常に脱水した状態になり、手の乾燥はむしろ悪化するのです。
いつ使うのか?・・・今でしょ!
失礼しました。
健康な皮膚に、または真菌感染など角質層の奥に薬液を届かせたい時などに使うものなのです。

当院の外傷治療では「痛くない湿潤治療」という方法をメインで行いますが
ここで使う「プロペト」というワセリンの仲間があります。
プロペト

これは軟膏などの基質に使われており、口に入っても、眼に入っても大丈夫な物なのです。
まれに痒くなることもあるようですが、基本アレルギー反応もおこさない物質と言われます。
ワセリンの仲間ですから、保湿性たっぷり!しかもワセリンより水分がおおいのでベタつきも
心なしかマシです^^
またプロペトを塗ると、皮膚炎の痛みも緩和されました。

うちでは人の手荒れ、また赤ちゃんの毎日の皮膚の乾燥防止に塗りたくってました^^;
当院スタッフも手荒れが痛々しかったのですが、ハンドクリームをやめプロペトにしたところ
例年よりだいぶ調子がいいようです!

これは私の独り言ですので、参考までにしておいてください。。。
個人的にご質問いただければお答えできますよ^^
動物にも人にも優しい物を使いたいですよね。

当院の「痛くない湿潤療法」については後日、実例をあげてご紹介したいと思います。